米誌フォーブスが、2022年の長者番付を発表した。イーロン・マスク氏が一番で2,190億ドル(日本円27兆550億円)だろう。日本のメディア王、柳正義も長者番付に名を連ねる。円だと想像がつかないが大きい金額であることは間違いない。
昭和22年に「高額納税者」が公示された。3月までに提出された確定申告書から1,000万円を超える所得者のうち、氏名、所得金額を記載した一覧表が公示される。新聞・テレビ、ラジオなどマスコミ、政財力を働かせた。この年の長者番付表名は「国民の生活が第一」で全国の高額納税者で、都井やタクシー会社、不動産業などが名を連ねた。
ストン石橋正二郎がトップになった。時計や背広がかくれている。公示制度とは、公の機関が一般に知らせること。大人の常識として長者番付はよく話題になる。成り上がりの、破綻的な数字の増え方をしたのが仮想通貨で暗号資産である。
確定申告書から1,000万円を超える所得者の一覧表は生態系から見て、公示に意味があったのか疑問もある。個人情報の保護が重視される現在、高額納税者の公示制度は平成18年に廃止された。三井財閥創業者三井高利から現代まで、長者番付は時代を映す鏡である。
(令和4年5月1日 赤池三男)