赤池三男第124号「コロナと酒の話」

赤提灯の暖簾を通って、柳田邦夫が描いた町の酒場は時代が変わっても消えない風情がある。大人の婚活も、カラオケも、最初の一杯が潤いを生む。三次会に行こう!と酒席の盛り上がりは昔も今も変わらない。主に会って、仕事の話から趣味の話まで。「三杯くらいで」と言っても、帰る頃は終電。禁じられた酒、飲み方はそれぞれ。酒の話として、愛する酒が問題の種にもなる。

コロナ禍で居酒屋に異変が起きた。ビール党全盛、仕事帰りのサラリーマンのストレス解消の場が閉められた。飲み方を変えなければならない事態は「酒」にとって史上最大の試練であった。

コロナ収束場に異変が起きた。ビール党全盛、ノット飲みしない。家(ウチ)飲みが急増した。飲食店の打撃は地域・経済を揺さぶり、緊急経済対策を生み出した。令和2年価格3,184円、年として38,208円。地方別では北海道63,985円、東北61,273円、関東60,637円、神奈川県57,909円、新潟県54,061円、東海51,001円、東京都52,556円。

コロナ戦争で既成概念が崩れた新時代が始まろうとしている。事業主・従業員・取引先すべてにおいてコロナが生んだ見えない災害に対処しなければならない。酒と付き合うことは永遠のテーマであるが、飲酒運転や健康被害にも注意が必要である。

(令和4年2月1日 赤池三男)