赤池三男第211号「国債の話」

今国会第の開催された直後、高市総理大臣が"物価対策の為に食品の消費税率を2年間ゼロに下げる。減税の財源は別途考慮する。国債発行に依存しない"と発言した。今回は見送ったが国債発行は実現できる事を言っている。

▲国債は戦費調達の為に発行された以後は発行されていない。それから50年を経た昭和40年に発行する話が出た。大蔵省は真っ向から反対した。昭和40年の国家財政は予算額3兆469億円で歳入は見込みどうり。歳入不足で無いのに何故借金を?が識者の声。その上、財政法第四条では、赤字国債を制限している。

▲公債発行理由は、他国より遅れている社会福祉の急速な増進を見込んでいた。国民負担に緊張感があったとしても「高福祉 高負担」を理解させる意味をも含んで居た。

▲大蔵官僚は「赤字国債発行は、麻薬使用と同じ。一度味を覚えると、続投与したくなる。絶対に国債は発行すべきでない!」と口角泡を飛ばして周囲に説諭したが昭和40年度予算に1972億円は可決された。

▲あれから60年間、休む事無く麻薬投与は続いている。主な年の発行額、依存率、償還額と累計残高

発行額 (依存率) 償還額 累計残高
S41年 6,656億 (14.9) 220億 489億円
S54 13兆4,720億 (34.7) 約5兆 約56兆
H10年 76兆4,310 (40.3) 約17兆 約29兆

そして令和7年度予算では、発行額176兆8,568億円(依存率24.9%)。累積発行額 1,129 兆円は国家予算の10倍である。禁止されている麻薬をendlessに投与し続けてスッカリ気持ち良くなって、身体がボロボロになっている。医学的には末期的症状。心を痛めているのは、お医者に相当する財務省。

▲国債を発行管理するのは財務省理財局。購入は財政法に依って日本銀行が引き受けする。日銀の手配で銀行証券投資信託、生命保険・かんぽ生命、保険金基金、資金的余裕のある法人、個人の金持ち。現在、発行残高の半分以上60兆円は日銀が購入している。外国人でも13%の引き受け。個人では余裕のある人が引き受けて貰いたいと相続税減税を条件に法案を考えたが金持ち優遇だと強い国民の声で実現しなかった。大蔵官僚は、此処でも口角泡を賭していった。「金持ちを更に金持ちにして羨んでるだろうが、これを機会に利息5%の不労所得を得る事を学ぼう。国民は給与以外に収入を得て余裕ある生活をしようと説いたが国民の理解は無かった。(令和8年3月17日 M・A)