赤池三男第183号「103万円の話」

謹賀新年

希望に満ちた新年をお迎えの事と存じます。今年も「あんな話 こんな話」を御愛読下さい。

主婦が子育てをやっと終えてパルトに勤めに出ている。そして年に所得を得る。給与が年103万円を超えると所得税が課税される。107万円の壁を超えると社会保険料が賦課される。当初178万円壁案が出た。

1,055円、労働時間976時間(労働日120日)で壁を超える。壁103万円の根拠は、給与所得控除55万円+基礎控除48万円=103万円。労働力不足時代に、労働者が税のために勤務を調整するのは国家的損欠だ。壁を越えて所得を増やして税負担をしても、家庭全体では生活は豊かになる。

妻や学生は扶養控除、配偶者控除から外される。後日、税務署から指摘されて父・夫の税金が増える。夫は、妻や子がアルバイトをしているのは知っていたが、まさか壁を越えているとは知らなかった"うっかり"がばれて、夫は会社経理担当から嫌な目で見られる。公務員の場合の"うっかり"は、脱税行為だと懲戒処分をした官庁があった。

昨年衆議院議員総選挙で「国民が"手取りの多いサラリーマンに"」を公約した。選挙が終わって政権政党に、国会運営に条件で政策実現を図った。178万円壁案が出たが地方税58万円+65万円=123万円。これと地方税が7000億円の減税になるからと政府は踏だ。後に基礎と給与控除を各10万円上げて58万円+65万円=123万円。これと地方税が7000億円の減収に1月21日から開会する通常国会で改正案として審議される。

放置していた給与所得控除は、実態に合わせたばかりには27万円勤労学生控除や配偶者特別控除制度も存在し二つを見直しすることも可能。膨大な赤字国債や年金財政の国情だ。将来、若者には返済高額負担が待っている。事実としていいっている国民もいる。誰でも税負担は少額が良いが、現状は高福祉、高負担を選んでいる。所得税や社会保険料は適当額は負担していると思っている国民も居る。実は、自分達に負担が跳ね返ってくるからだ。壁は103万円か、178万円が良いか。もっと高い壁か、もっと低い壁か。壁の厚さは課題だ。

(令和7年分元旦 赤池三男)