エジプトのピラミットはお墓で、秦の始皇帝は兵馬俑を従えたお墓、インドのタージ・マハルはムガル帝国の皇帝がお妃のために建てたお墓、我が国では前方後円墳の仁徳天皇陵が有名です。最近では樹木葬が全体の約半数(49.6%)を占め、続いて一般墓が21.8%、納骨堂が14.5%の割合です。墓石の形も洋型墓石が増えるなど変化してきています。
お墓のお値段は、お墓の種類・お墓のある場所・お墓の大きさにより違いがあり、一般墓は約67万〜約200万円程(全国平均約152.4万円)となっています。樹木葬は約5万〜約150万円程。合祀型で約5万〜約20万程、個別型で約15万〜約60万円程です。一般墓は石材使用量や石の産地、デザイン性などにより大きく変わり、特に御影石(花崗岩)は人気があり色・模様・産地で価格差があります。お墓を建てるには永代使用料(墓地の使用権利金)・墓石費用(石材+施工費)・年間管理料のほか開眼供養(魂入れ)のお布施が必要で、総額で約100万〜約350万円以上かかることもあります。
ところで、お墓は相続税がかからない財産(非課税財産)です。相続税法第12条では、「墓所、霊びょう及び祭具並びにこれらに準ずるもの」は非課税財産と規定しています。ただし投機の対象となるような純金製の仏像は相続税の非課税財産には該当しません。つまり、生前にお墓を購入しておくと相続税の節税対策にもなります。しかし、お墓の購入費用が未払いの場合は、その未払い金は債務控除の対象となりません。お墓は生前に購入し、代金を支払っておく必要があります。
なお、もう一つの「お墓」として「墓場」があり、「金の墓場」という言葉があります。その意味は「お金が無駄に消えていく場所・状況」を指す俗語で、例えば家に眠っている未使用のサブスクリプション契約や使わない会員資格のことを「金の墓場」と表現することがあります。競馬・競輪・パチンコなど趣味やギャンブルの世界で使われることもあり、無計画な投資や衝動買いをする場合にも使われます。皆様もご注意を! 赤池 三男 税理士・行政書士
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